『MFクラウド』から『マネーフォワードクラウド』へ
2018年11月27日をもって、(株)マネーフォワードが提供するMFクラウドシリーズの名称が『マネーフォワードクラウド』へと変更されます。
MFクラウド会計が『マネーフォワードクラウド会計』、MFクラウド給与は『マネーフォワードクラウド給与』というサービス名になります。
元々2013年の11月にBETA版がリリースされた時は『マネーフォワード For BUSINESS』というサービス名だったので回帰した形ですね。
(株)マネーフォワードの直近決算資料を見ると、個人向けの資産管理サービス『Money Forword(マネーフォワード)』の利用者が700万人を突破したとのこと。
MFクラウドシリーズの利用人数は明記されていませんでしたが、おそらく数十万人と予想されるので『マネーフォワード』のブランドで統一する戦略は理にかなっていると思います。
クリエイティブディレクターにコピーライターの渡辺潤平氏が就任したようなので、その流れでの名称統一でしょう。
決算資料をみて思ったのですが、個人向けのMoney Forword(マネーフォワード)よりもMFクラウドシリーズの方が売上高が高いことに驚きましたね。
ユーザー数は事業者向けのMFクラウドシリーズの方が圧倒的に少ないのにもかかわらず、この収益性の良さはクラウド会計市場の将来性の高さを示しているかと。
ちなみにサービス名は変更されますが、ユーザー側がやらなければいけないことはありません。事業者側の単純なサービス名変更のみ。
あと個人的に現状のMFクラウドシリーズは個々のサービスが多くてちょっと全体を把握しにくいと思います。請求書ソフトや経費精算ソフトが会計ソフトとは別に展開されて、料金体系も別々。
まぁその分バリューパックがかなりお得に感じるのでそういう戦略なのかもしれませんが、会計ソフトの中でプランを豊富にした方がユーザー側としてはわかりやすいと思います。
ハイブリッド会計Crewがサービス終了
それとハイブリッド会計Crewが今月末で完全にサービス終了します。

MFクラウドと業務提携が行われたので、CrewユーザーはMFクラウドへの移行サポートを受けられます。
Crewも比較的早い段階からクラウド会計サービスを展開していましたが、Crewならではのメリットをイマイチ提供しきれなかった印象です。
クラウド会計業界の競争は熾烈ですので、今後はサービス終了するクラウド会計サービスも増えていくでしょう。
すでにフリビズやネットde会計はサービス終了してしまっていますし。極論を言うと優れたサービスが1つ存在していればユーザー側としては問題ありませんので。
MFクラウドは生き残っていく側のサービスでしょうが、freeeと弥生との大手3社のシェア争いに今後も注目ですね。