中小規模の介護事業者におすすめの会計ソフトについて
【※2020年11月12日更新】
日本は今や高齢化社会ならぬ高齢社会に突入しようとしています。
2019年4月末時点での第1号被保険者数(65歳以上)は3,500万人以上、要介護支援認定者数は650万人以上。
高齢社会の流れから介護サービスの需要も当然増加しています。
しかしながら介護事業者の倒産件数も同時に増加しているというデータもあり、介護事業の経営は難しいのも事実。
コスト面を最適化するためにも会計ソフトをはじめとする適切な業務ソフト選びは重要でしょう。
介護事業には『会計の区分』などの特有の会計ルールが存在します。特に部門別会計機能は必須になります。
このページでは主に中小規模の介護事業者におすすめな会計ソフトを管理人が独自にPICK UPして紹介していますので、ソフトを導入する際の参考になれば幸いです。
会計王介護事業所スタイル
●ソフトの特徴
・介護事業特有の勘定科目が導入済み
・営んでいる介護サービスを選択するだけで会計区分を自動設定
・経費の一括按分機能
・経理初心者でも安心のかんたん入力設計
・介護サービス事業別損益計算書の作成が可能
・金融機関データを自動取り込み&自動で仕訳
・新元号・消費税10%・軽減税率に対応
●利用料金は?
・40,000円(税抜)
・30日間のお試し無料期間付き
●サポートについて
・初年度保守契約サポート付き
・実務解説本付き
運営:ソリマチ株式会社
カイポケ会計
●ソフトの特徴
・マネーフォワードクラウド会計をカイポケ会員向けに提供
・金融機関データの自動取得・自動仕訳機能
・カイポケ経営管理ソフトの連携機能
・介護業界に詳しい税理士の紹介制度
・居宅や訪問など10種類の業態に対応
・27,000以上の事業所への導入実績
●利用料金は?
・カイポケ会計の利用料金は無料
・カイポケ各種サービスの利用料金は営業形態によって異なり、月額5,000円~25,000円程度(※初期費用は0円)
・最大18ヶ月間のお試し無料期間付き
●サポートについて
・電話・訪問・リモートによるサポート完備
・他社ソフトからの乗り換えサポートも
・無料お試し期間中もサポートを利用可能
運営:株式会社エス・エム・エス
ほのぼのシリーズ(財務会計システム)
●ソフトの特徴
・複数の会計区分の一括印刷機能
・仕訳事例集・勘定科目検索機能
・令和3年度の報酬改定に対応
・ほのぼのシリーズの他ソフトとの連携機能
・50以上の業務ソフトをラインナップ
・47,000以上の事業所への導入実績
●利用料金は?
・要問合せ
●サポートについて
・専用のサポートセンターが完備
・フリーダイヤル・リモート・オンライン操作説明・質問フォームによるサポート
運営:NDソフトウェア株式会社
介護事業者向けの会計ソフトは介護業の総合経営支援サービスに付随しているケースが多いですね。
カイポケやほのぼのシリーズもこのパターンです。これらのサービスは比較的利用料金もリーズナブル(月額数千円から利用可能)なので無難な選択と言えるでしょう。
会計ソフト単体で購入したい場合はソリマチの会計王介護事業所スタイルが価格的に導入しやすいかと。
初年度保守サポート付きで40,000円(税抜)ですし、会計ソフトの老舗メーカーという安心感もあります。
今流行りのクラウド会計ソフトだとfreeeとマネーフォワードクラウド会計は部門別会計機能があるので運用可能でしょう。
カイポケはマネーフォワードクラウドを会員向けに無料提供していますし、freeeは税理士法人と共に社会福祉法人 with freee というサービスを提供しています。
弥生のクラウドは部門別会計機能が搭載されていないので、正直介護業には向いていないかと。
インストール版のプロフェッショナル以上であれば部門別会計機能が搭載されているのですが価格が77,200円(税抜)~とやや高額になります。
介護事業には様々な形態があるので何社かに見積もりを取ってみて、自社のサービスに最も適した会計ソフト選びを実現させていきましょう。