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会計事務所を対象にしたクラウド会計ソフトの活用シェア状況について(※実務経営サービス調べ)

クラウド会計ソフト関連のシェアデータと言えば、MM総研やデジタルインファクトが行う事業者向け調査が主というイメージでしたが、今回会計事務所を対象にした調査データを見つけたのでご紹介します。

アンケート調査を行ったのは(株)実務経営サービス。税理士事務所向けのセミナーや研修、各種サポート等を行っている企業のようですね。

有効回答件数が111件と少なめなのであくまで参考データであるとは思いますが、これまで会計事務所向けのシェアデータは見たことがなかったのでその点は注目かと。

調査期間は2017年4月28日13時~2017年5月5日。調査方法等の詳細はこちらのページからご確認を。

実務経営サービスが実地した会計事務所を対象にしたクラウド会計ソフト活用状況の調査結果ですが、

●現在事務所で使っているクラウド会計ソフト
1位:MFクラウド会計/確定申告(60事務所)
2位:freee(39事務所)
3位:弥生オンライン系(20事務所)
4位:TKC FX4(13事務所)
5位:Crew(10事務所)

●顧問先に導入済or導入予定のクラウド会計ソフト
1位:MFクラウド会計/確定申告(54事務所)
2位:freee(34事務所)
3位:弥生オンライン系(13事務所)
4位:TKC FX4(11事務所)
5位:Crew(9事務所)

●新規の顧問先に一番勧めたいクラウド会計ソフト
1位:MFクラウド会計/確定申告(43事務所)
2位:弥生オンライン系(12事務所)
2位:freee(12事務所)
4位:TKC FX4(6事務所)
5位:ソリマチMA1、発展会計A-SaaS(4事務所)

となっております。

どのアンケート項目も1位はMFクラウド会計という結果になっていますね。上記したようにあくまで参考データではあると思いますが、会計事務所側としてはMFクラウドが運用しやすいのでしょうか。

事業者向けの調査だとfreeeや弥生が1位になっているケースも多いので、事業者が対象のデータとはちょっと毛色が違う印象です。

freeeは簿記の知識がない人でも運用出来るように仕訳入力がやや特殊なので、その辺りが影響しているのかな?と個人的には思いましたが。そのソフトを選んだ理由も項目に入るとさらに興味深いデータになりそうかと。

調査結果のページの文末をみると、今回は回答項目に『クラウド会計ソフトを使っていない』という選択肢がなかったので有効回答数が少なめになってしまった、との記述があります。

送付した事務所数は1万箇所のようですので、確かに比率としては少なめかと。ここから考えられる事としては、推測ですがまだまだ会計事務所の現場では所謂クラウド会計ソフトはそこまで浸透していないのではないでしょうか。

もちろん導入を検討している事務所は多いかと思いますが、会計事務所側のスイッチングコストもありますし、これまでのやり方を続けていったほうが運用的にも楽な面は多いでしょうから。

ですが、freeeを例に挙げると2017年4月時点で有効事業所数は100万を突破、freeeの認定アンドバイザープログラム登録事務所も5,390事務所と急成長を続けていますので、導入事務所が増えていく流れであることは間違いないかと。(※登録事務所5,000箇所というのは日本の税理士&会計事務所の約10%強)

freeeは上場企業にも対応したプランも出してきましたし、新規勢力と既存の会計ソフト各社との競争はますます激しくなりそうですね。

実務経営サービスでは会計事務所を対象にした次回の調査予定もあるとのことですので今後の調査結果にも注目していきたいと思います。